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浅井 雅人*; 河出 清*; 柴田 理尋*; 小島 康明*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 463(1-2), p.205 - 212, 2001/05
被引用回数:3 パーセンタイル:28.27(Instruments & Instrumentation)われわれは3個以上のGe検出器を用いる線角度相関測定において、異なる効率を持つ検出器の組み合せから得られる同時計数値を規格化する新しい方法を提案する。この方法は内部転換や軌道電子捕獲に伴って放出される特性KX線が線と同時計数され、特性KX線が等方的に放出されることを利用する。角度相関の決定には、目的の線とKX線の強度比を求めるだけでよく、検出器効率も、単一Ge検出器による線強度も必要としないことが特徴である。この方法の有用性はオンライン質量分離されたLaとLa線源で実証した。
小島 康明*; 浅井 雅人*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明; 柴田 理尋*; 山本 洋*; 河出 清*
Applied Radiation and Isotopes, 49(7), p.829 - 834, 1998/00
被引用回数:4 パーセンタイル:38.68(Chemistry, Inorganic & Nuclear)高崎研TIARAのオンライン同位体分離器を用いて中性子欠損核Laの線最大エネルギーを測定し、崩壊エネルギーQ値を求めた。LaはMo(Ar,3p1n)反応で生成させ、-同時計数測定を行った。線はプレナー型HPGe検出器で、線は同軸型HPGe検出器で測定し、線スペクトルは別に測定した単色陽電子に対する応答関数を使って解析し、線最大エネルギーを決定した。崩壊に伴う線を選別することにより、Laの高スピンと低スピンの異性体のQ値として、それぞれ7700100keV,7910400keVが初めて得られた。これらから求められる質量の値を各種の質量公式による値と比較したところ、Jaeneckeらの式が最もよく実験値と一致することがわかった。
浅井 雅人*; 河出 清*; 山本 洋*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 398, p.265 - 275, 1997/00
被引用回数:6 パーセンタイル:50.11(Instruments & Instrumentation)短寿命核の崩壊による低スピン状態を研究するために、オンライン同位体分離器に接続して用いる-角度相関測定装置を製作した。この装置は5台のHPGe検出器を水平面に一定角度で配置して、90°~170°まで10度間隔で線の角度相関データを一度に得ることができる。線源と検出器表面との距離はどれも5cmで、線源から見た検出器の有効立体角の補正値をEu線源により色々なエネルギーについて求めた。Eu線源を用いて装置の動作確認をした後、高崎研TIARAのオンライン同位体分離器に接続してオンライン実験によりLaの崩壊を調べ、娘核Baの新しい低スピン状態を多数見出した。
浅井 雅人*; 小島 康明*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明; 柴田 理尋*; 山本 洋*; 河出 清*
ENAM 95: Int. Conf. on Exotic Nuclei and Atomic Masses, 0, p.539 - 540, 1995/00
質量数130付近のXe-Ba-Ce原子核は、原子核変形の遷移領域として興味深く、詳細な核分光学的データの蓄積が望まれている。本研究では、Ba原子核の低エネルギー・低スピン準位構造を高崎研TIARA-ISOLに設置した-角度相関測定装置によって調べた。Mo(Ar,3pn)La反応で生成したLaの崩壊による娘核Baの線角度相関データから、0、2及び4準位を見い出すと共に、遷移のE2/M1混合比及びB(E2)比を求めた。これらの実験値は、相互作用するボソン模型2によって概ね説明できることが分った。